あまり知られていませんが、最近まで大学ではインプラントを教える授業がありませんでした。情熱的な歯医者さんたちは世界的なインプラントメーカーが主催するセミナーに参加したり、世界のインプラント学会に所属するなどして、知識や技術を身につけてきました。時代は変わって今は大学でもしっかり教えているので、今後インプラントに取り組む歯科医が増えそうです。
インプラントの名医と呼ばれる歯科医は、他の歯科医院で断られた難症例でも安全に対応できる歯科医、とも言えます。
代表的な難症例に『充分な骨がない』という症状があります。
現在では骨を創るという技術ができているので、骨を創ってそこにインプラントを埋入します。インプラントはメリットが大きいと聞いて受診した歯科医で、「あなたはインプラントにできません」と言われたらどう思いますか。
実はきちんと断ってくれた方があなた自身のためにもなっているんです。残念なのは、症状と自分の技量がバランスが取れないことが分かっていない歯医者さんです。自分の歯と同じように噛めるインプラントにしたくても、恐怖心が勝ってしまって決心がつかない、という方もいるかもいしれません。
過剰に恐怖心を抱くと手術全般にわたって過剰な反応をしてしまい、危険なシチュエーションを自ら作り出してしまいます。実はありがたいことに、恐怖心を感じなくなるという麻酔があります。インプラントのできる歯科医院は全体のおよそ2割程度しかありませんが、その限られた歯科医院の中から信用できる歯医者さんを独力で探すのはとても難しいかもしれません。もしあなたが心からインプラント手術を希望するなら、今すぐからでもインプラントについての知識を身につけることから始めるのがいいでしょう。